整体院の開業 ②_1 開業資金と固定費 徹底的に固定費は低くしよう 【場所選び編】

こんにちは。整体広島眞田流の院長 眞田時成です。 流石のコロナ禍の昨今、お友達やお弟子さんから経営の事を色々相談されます。 個別でお答えしていたのですが、せっかくなのでブログと動画に残して整体院の経営をされる方のヒントになって頂ければ幸いです。

考え方は人それぞれなので、色々な考え方や意見もあると思いますが僕の眞田流の考え方をまとめます。

 

今回のお題は固定費についての考え方です。

固定費を低くする

整体院を経営していて、お客様が来ても来なくても毎月必ず出ていく出費が固定費です。水道や電気などの水道光熱費は変動しますが、今回は固定費として考えますが、毎月決まって出ていく固定費が大きければそれだけ経営のリスクも増えていきます。決まって出ていくお金の設定を最初から低く抑えていく事が安定経営の第一歩だと思って下さい。 もう既に開業されている方は固定費の見直せる部分を探して見るもの大切です。僕は定期的に固定費を見直すようにしています。 節約も大切なんですが、塵も積もれば・・・というった感じで実感出来る効果が薄いのですが、固定費は目に見えて毎月数千円くらいの差は簡単に出てきます。

開業資金について

開業資金全般に関しては最後にまとめますが、開業するのに必要なことを1つ1つ考えてみたいと思います。

今回の動画はこれです^^

 

開業場所選び

整体院開業の際にどこで事業を行うのか?これが最初の選択になります。 ここで大切なのは【どこでもいい】という考え方です。 昔のように駅前商店街的なところが人が集まるので集客しやすいという事も今は、それほどありません。 それに駅前の好立地で人流も多い場所は物件数も少なく家賃も高い。最初の事業スタートにはリスクが大きすぎます。

場所はどこでもいい!    

本当にそうなの?と思うかも知れませんが、前の記事で書いたように改善率80%以上の実力があれば、あなたを必要としてくれる方がちゃんと来てくれます。

駅前や路面店といった人流が多かったり、目に付きやすい場所は魅力的に思えますが「通りすがりのお客様」が来て下さる可能性はありますが、安くないと来てくれなかったり、ちょっと揉んでほしいだけといったニーズの違いでリピートに繋がらなかったりと高い家賃を払う割に売上に繋がらなかったりします。

え〜そんな事無い!「もみほぐし」や「リラクゼーション」のお店は見立つところだったり、駅周辺にも沢山あるし・・・

と思うかも知れませんが、3,000円前後で沢山のスタッフで経営するなら、それでも良いかも知れませんがあなたがオーナー施術者として3,000円前後で高い家賃を払って一人で毎日何人ものお客様を施術するのを何年も続けられるのでしょうか?

仮にあなたの施術代金の設定が3,000円とした場合に月収で50万円の手取りを取れるようにするには

50万円÷3,000円=166.6人になります。

166.6人÷25日=6.6人 / 1日あたり

こんな計算になるので何とかなるように思えますが

仮に家賃が10万円の場所で水道光熱や宣伝広告費やリース代金や保険料などで7万円の経費が必要だとすると

17万円の経費支払のために

17万円÷3,000円=56人

56人÷25日=2.2人 / 1日になるので先程の6.6人を加えると

毎日8.2人のお客様に来て頂けなければなりませんし

お客様への説明や準備、お会計、片付けなどで1人あたり60分の時間が必要だとすると

朝10時開店で午前中に2名の施術をして

お昼に1時間の休憩をしてから13時から19時までビッチリお客様を施術してようやく8人です。

朝から夕方までギッシリって開業してからどのくらいで達成できますか?

昨今のコロナの状況で人流が抑制されたり、お客様が外出を控えたり、近所にライバル店が開店したり何が起こるか分からない状況で1年もすれば何とかなると、甘く考えていては駄目なんです。

今回のコロナもすでに3年目です。

整体院を開業して固定費がかかる場合、お客様が来ても来なくても固定費は払い続けなければなりません。

先程の例で固定費が17万円もあると、1日に2〜3名くらいのお客様のご来店だと生活費は貯金の切り崩しになるし、もし今日はお客様が一人も来なかった・・という日が出てくると固定費分も貯金の切り崩しになります。

そうやって考えてみると固定費は低い方がいいという事が理解できると思います。

場所選びの条件

改善率が80%以上あって人間力を鍛えておけば、必ずお客様は来て下さいます。

場所はどこでもいいのですが、この2つを大切にしてください。

①雰囲気

え!?そんな事!?と思うかも知れませんが、物件探しで玄関を空けて中を見た瞬間、入った瞬間に「・・・?」「う〜ん」と思った物件は駄目です。逆にいえば「あ!ここいいな!」と思った所を選んで下さい。

人間というのは欲というか色々な損得を考えて「良くないかも」という最初のインスピレーションを「でも、〇〇があるから」とか「ここなら〇〇もできるし」とかここの場所を選ぶ正当な理由を色々こじつけてしまうのです。

案内してくれる仲介業者さんは親切に色々言って下さいますが、開業するのはあなたなのです。

②分かりやすい場所が理想です。

分かりやすい場所というのは、お店の場所を説明する際に説明しやすい分かりやすい場所という意味です。

地域によって公共交通機関があった方がいいとか、駐車場さえあればなど状況は変わりますが

最低限バス停が近くにあるとか、コインパーキングなどの駐車スペースが近くにあるなどで大丈夫です。

まず最初は継続リスクの低い場所で開業して、運営する事です。

 

場所代を低くする為に

①自宅の1室

何よりも余計な固定費を増やさなくていいのは自宅の一室を施術スペースにすることですが、女性の場合は様々なリスクも考えられるのであまりお薦めできませんが、男性で本気でやる方なら自宅での開業はおすすめです。

②レンタルルーム

最近では様々なタイプのレンタルルームやシェアルームがあるのでそこを活用するのも1つの手です。

参考はこんな感じです。

Re・Make

地元で探す場合 グーグル検索で【シェアサロン 整体 地名】と検索すると様々なシェアルームが見つけられます。

シェアサロンやレンタルルームを使う場合は、オーナー様との相性もあるので一度、場所確認も含めて見学に行くといいと思います。

そして、やると決めたら【毎週○曜日の○時〜○時】を定期的に契約して、その確保したスペースと時間に全力で予約を入れるようにするのです。

最初は、その日時では・・・という方も多くてテンション下がったりしますが、その日に来れる方は必ずいます。メゲづに続けることです。

いきなり、物件を借りるよりもリスクも経費も少なくて済みます。

そして確保した日時に予約が入らなかった場合は、身内やお友達をモニターとして来て頂いて施術させて頂きます。その際に写真や動画を撮らせて頂いてホームページやSNSの素材として使わせて頂くのです。

素材があるのと無いのとでは、ホームページやSNSの完成度が大きく変わります^^

③賃貸物件はテナントより事務所物件

整体広島眞田流もマンションの1室で営業しています。マンションはかなり古いのですが、管理人さんがとても綺麗にして下さっていてとても気持ちいいです。建物が古い分、お家賃も低めなので固定費を低く抑える事ができています。マンションの1室だからといって集客や運営で困ったことはありません。むしろ玄関や廊下などを綺麗に清掃して頂けて感謝する事の方が多いです。

いわゆるテナント物件と言われる商業施設の物件はスケルトン渡しといって、中が何も無いコンクリむき出しの物件だったりもします。その場合、床から壁、天井、照明・水回りの洗面やトイレetc全て自分の費用で作って、退去時に全て自分の費用で撤去しなければなりません。場所的には魅力的なところも多いのですが、整体という事業の場合、そこまで投下資本をかけるのかは疑問の余地があります。整骨院さんは、どちらかというとテナント物件でされる方が多いです。

賃貸物件のかかる費用は

敷金礼金=敷金は保証金のようなもので解約時に帰ってくるのですが、壊したり汚したりした部分の補修や清掃費が天引きされることがあります。月の家賃の2〜3ヶ月分はの場合が多いです。

礼金は大家さんか不動産屋さんへのお礼のような意味なので帰ってこないお金です。礼金が家賃の2ヶ月分とか3ヶ月分とかの表示があったら、違う不動産屋さんで同じ物件の見積もりを取るといいと思います。礼金は1ヶ月になりませんか?なども交渉も有効です。

それ以外には不動産会社への契約手数料(家賃の半分前後〜1ヶ月くらい)・家賃保証会社への保証加入料(家賃の半分前後〜1ヶ月くらい)・火災保険(年間1万円くらい)などがかかります。

それから入っておいた方がいい保険ですが整体院向けの損害賠償保険です。

例えばこのビューティーガレージのサロン保険などは金額もリーズナブルで内容もいいと思います。

駐車スペースについて

開業の際に駐車場があった方がいいと思いますが、その分固定費は上がります。

何度も言うように改善率80%以上で人間力があれば

どこでもいい・誰でもいい・安ければいいという呪いから開放されます。

あなたに施術して欲しい!そんなお客様に来て頂ければいいのです。

勿論、駐車場があった方がいいとか思いますが開業してすぐはあまり利益も出ないかも知れないので固定費を下げて、運転資金の消耗を減らしておくべきだと思います。

そう考えると、近所にコインパーキングがあったり、買い物をする事で駐車料金が無料になったりするスーパーなどがあると良いのではないかと思います。

 

今回はここまで^^

次回は備品などなどについて説明します!

整体院の開業 ②_2 開業資金と固定費 徹底的に固定費は低くしよう 【備品選び・運転資金・融資編】

 

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